「いのちの食べかた」
2008年 02月 24日
「豚が屠殺される時、この世の終わりのような叫び声を出す」
そう、商品開発担当から聞いたことがある。
わが社で販売している鶏肉は、ブロイラーではないが、
この映画と同じく脚をつられ、ラインにのって加工されている
ビデオを観たこともある。
本当においしい鴨肉を育てている、完全無投薬(抗生物質など不使用)の
鴨農場で、
「健康でおいしい鴨が育てることの反面、
病気になった鴨にとって無投薬ということは、地獄だ。
病気になっても治療されず、そのままにされるから」
と語る鴨農場社長。
そういった前知識を持った私は、おそらく一般客より
免疫があったのかもしれない。
原題「OUR DAILY BREAD」の”OUR”は、
観客の私たちではなく、映画に登場する命の現場に
いる人たちだと感じて観ました。
印象的だったのは、
欠陥あるヒヨコを処分したり、
食用牛を電気ショックで死なせたり、
実ったピーマンを手の届くところ以外は刈り取らず、
そのまま処分されたり。
メス牛に交尾しようとした瞬間に精子を取る男性職員が、
「ごめんな、おまえの気持ち、痛いほどわかるぜ」
とばかりにオス牛をなでてあげる、仕事。
ただただ、「かわいそう」、「ひどい」なんては思わない。
彼らだって命の重さに鈍感なわけではないはずだ。
彼らだって肉を食べているはずだ。
でも”仕事”だから。”営み”だから。”仕事を選べない”から。
さまざまな理由で、仕事をし、
お昼休みにパンを食べている姿は、いたって私たち観客と同じ姿だ。
映画の中で一切字幕が出ないんだけど、
彼らが休憩時間にどんな話をしているのかが気になりました。
この映画を観て、「牛や豚、鶏がかわいそうで食べたくなくなった」
なんて思いません。
動物だけじゃなく、野菜や果物だって
その命をいただいて、私たち人間は生きるために食べ、
美食として選んで食べる。
命をいただいている感謝の気持ちをその命へ、
「食べもの」になる前に死んでしまった命、そして、命を
摘み取る仕事をする人たちへ持つこと。
それに値する価値(値段)への理解が必要です。
「スーパーサイズミー」と違って、何かを叩くわけでない。
観客自身でその事実を考えさせるところが、いたってフェアですね。
結局ひとりで観ましたが、
ぜひ多くの人に観ていただきたいドキュメンタリーです。
特に小学生以上の子どもたちへ。
「いのちの食べかた」
そう、商品開発担当から聞いたことがある。
わが社で販売している鶏肉は、ブロイラーではないが、
この映画と同じく脚をつられ、ラインにのって加工されている
ビデオを観たこともある。
本当においしい鴨肉を育てている、完全無投薬(抗生物質など不使用)の
鴨農場で、
「健康でおいしい鴨が育てることの反面、
病気になった鴨にとって無投薬ということは、地獄だ。
病気になっても治療されず、そのままにされるから」
と語る鴨農場社長。
そういった前知識を持った私は、おそらく一般客より
免疫があったのかもしれない。
原題「OUR DAILY BREAD」の”OUR”は、
観客の私たちではなく、映画に登場する命の現場に
いる人たちだと感じて観ました。
印象的だったのは、
欠陥あるヒヨコを処分したり、
食用牛を電気ショックで死なせたり、
実ったピーマンを手の届くところ以外は刈り取らず、
そのまま処分されたり。
メス牛に交尾しようとした瞬間に精子を取る男性職員が、
「ごめんな、おまえの気持ち、痛いほどわかるぜ」
とばかりにオス牛をなでてあげる、仕事。
ただただ、「かわいそう」、「ひどい」なんては思わない。
彼らだって命の重さに鈍感なわけではないはずだ。
彼らだって肉を食べているはずだ。
でも”仕事”だから。”営み”だから。”仕事を選べない”から。
さまざまな理由で、仕事をし、
お昼休みにパンを食べている姿は、いたって私たち観客と同じ姿だ。
映画の中で一切字幕が出ないんだけど、
彼らが休憩時間にどんな話をしているのかが気になりました。
この映画を観て、「牛や豚、鶏がかわいそうで食べたくなくなった」
なんて思いません。
動物だけじゃなく、野菜や果物だって
その命をいただいて、私たち人間は生きるために食べ、
美食として選んで食べる。
命をいただいている感謝の気持ちをその命へ、
「食べもの」になる前に死んでしまった命、そして、命を
摘み取る仕事をする人たちへ持つこと。
それに値する価値(値段)への理解が必要です。
「スーパーサイズミー」と違って、何かを叩くわけでない。
観客自身でその事実を考えさせるところが、いたってフェアですね。
結局ひとりで観ましたが、
ぜひ多くの人に観ていただきたいドキュメンタリーです。
特に小学生以上の子どもたちへ。
「いのちの食べかた」
by joco_78 | 2008-02-24 21:17 | 映画